問題解決コース – エミュレータコース 詳細

内容は変更になる可能性があります。

コース概要

仕様検討から検収仕様書の作成、機能検証、ボード検証という、SoC設計における検証工程の基礎的な手法を、論理エミュレータ・論理シミュレータを用いながら実践し、そのスキルを身につける。また、論理エミュレータをSoC機能検証のみならずソフトウェア開発にも活用し、その有用性を学習する。

開講スケジュール

2025年7月28日~9月11日 全19回(13時~17時)
申込期限:7月14日(月)9:00

原則対面での実施ですが、オンラインで受講可能な日もあります。

本コースの受講には、事前テストの合格が必要です(既に合格している場合、再受験は不要)。

  • 事前テストA(6月後期):2025年6月16日~(申込期限:終了)
    ※ 2025年度のエミュレータコースに限り、スケジュールの都合上事前テストSの受験期間を確保できません。

今回に限り、受講申込時に事前テストに合格していない方でもお申し込みが可能です。
詳細はこちらをご確認ください。

講義テーマ

1.仕様検討

提供されるAiIPの仕様書に基づき、AiIPのネットワークオンチップアドレスを適切に割り当て、イニシエータとターゲット間の接続確認を行う。また、オンチップシステムバス AXIの仕様書に基づき、AiIPのReadおよびWriteタイミングチャートを作成し、レポートする。

2.検討仕様書の作成

提供される1chipシミュレーション環境でテストを実行し、ツールを用いて動作解析を行う。1chipシミュレーション環境でSoCの接続を確認するためのクライテリアを考える能力を養う。1chipに導入したAiIPがその環境において問題なく動作することを確認するための検証項目リストを作成する。

3.機能検証(シミュレータ)

2で各自が作成した検証項目リストに基づき、1chipシミュレーション環境でテストパターン・テストシナリオを作成し、実行後に結果をレポートする。

4.ボード検証

AI-Chip設計拠点で試作したAIチップSoCを用いてボード動作検証を実施する。3で作成したテストプログラムをボード上で実行し、その結果を解析し、シミュレータとの比較を行ってレポートする。

5.機能検証(電力解析)

特定のIPが最大消費電力を発生するケースを考察し、その候補を挙げる。電力解析用のテストパターンを1chipシミュレーション環境で作成・実行し、解析結果を比較してレポートする。電力解析を目的とした検証を進める能力を養う。

6.機能検証(エミュレータ)

2で各自が作成した検証項目リストに基づき、機能検証および性能検証をエミュレータを用いて行う。エミュレータでのテストプログラム作成・デバッグを通じて、エミュレータを用いた検証の経験を積む。エミュレータによる検証を行うことで、ボード検証との比較を通じてエミュレータの優位性を体験する。

ゴール

  • SoCの検証パターンの生成とシミュレーションでの確認方法を習得する。
  • オンチップシステムバス動作を理解し、ネットワークオンチップによるバスが構築できるようになる。
  • エミュレータでの動作とボードでの動作比較によるエミュレータの優位性を体験する。